東京ラーメン 昭和の味6 浅草・あづま

浅草・あづま

1973年(昭和48年)に創業 すし屋通りで三十五年、地元客に愛される中華料理店。

カウンターが奥へ伸びる細長い店内は、常連客中心に賑わっている。

レバーを甘辛く味付けた「純レバ丼」が人気だが、ラーメンもうまい。

「ラーメン」は六百五十円。

透明感のある茶色のスープは、穏やかなで後味の切れがいい。

さりげないうまみを持つダシの中に、醤油の風味が優しく溶け込んでいる。滑らかなコラーゲンも感じる。

麺はつるりと唇に滑り込む、コシのある中細ストレート麺。

具は、程よく味が染みたしなやかなチャーシュー。

シャキッとした食感を残したもやしに葱。

見た目はしなちくラーメンのようでありながら、食べ進むと、丼の底に沈めた刻んだチャーシューがスープの味わいを次第に深めていく、「DXラーメン」八百円もおすすめ。